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おしゃれと無縁に生きる/村上龍(2016)



●ゆたかさ 35
(新潟に本場にも引けを取らないワイナリーがあって、地域にしか降ろしてないという枕のあと)日本は全体的には衰退しつつあるが、やりようによっては真の意味で豊かになっていくのだと、そう思わせる人々と地域が、数は少ないが確実に存在する。

●争点の喪失 96
(2012、12月。総選挙前。たぶん自民党が勝つ)
どの政党が政権を取り、誰がリーダーになっても、日本がよりよくなる可能性は乏しい。

・政策における負の側面に言及がない
・TPPにしても農業的には反対、グローバルビジネス的が合理的
・社会保障を充実させるなら増税しかない
・なにを保障し、どこに使い、どれくらい国民が負担するかの具体的な説明が皆無

政治家はこれらについてはっきりさせない。どの層、どの分野に重点的に資源を配分するかだけが問題(成熟した資本主義社会における政治家にできる仕事)なのに、そのことは話題にしない。

『「争点」が隠蔽され、大手既成メディアを含め、誰もが「利害の対立」に触れたがらない(101)』。日本の不幸は経済の停滞のみならず、『停滞と閉塞から脱するための政策の「争点」を、喪失していること(101)』だ。

●夏休みには子供が死んだ 105
毎年夏休みが終わる時期に、日本脳炎で何人か同じ学校の生徒が死んだ。

●欲望 137
手に入れようと思えばいつでも簡単に手に入るという意識は、飢えを満たし、結果的に欲望を消してしまう。欲望は、想像力によって生まれ、育まれ、強度を増す。




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