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グラフィック・デザイナーの仕事

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グラフィック・デザイナーの仕事
出版社: 平凡社 (2003/6/26) /単行本: 140ページ

祖父江 慎
クラフト・エヴィング商會
角田 純一
藤崎 圭一郎
グルーヴィジョンズ

祖父江さんのデザインをまとめて見てみたくて手にした。でも中身はインタビューがメイン、そうか……と本を閉じかけたのに、デザインの上手な赤塚不二夫のような祖父江さんのブックデザインについての語りにほだされ、きづいたら全部読んでいた。
「・・・だからデザインってすんごいおもしろいんよね~もうおもしろくっておもしろくって可笑しくなっちゃいそうだよね~」とくしゃくしゃになってしまうご様子が文字の向こう側に見えるよう。
驚いたのはこの話 ―― 案件ごとに頭のなかに架空のスタッフを発生させ、そして「彼ら/彼女ら」に作業させるらしい。
そんなデザイナー、ほかにいますか!?


(インタビュー抜粋/要約)

この本をデザインするならどんな人がデザインしたらいいのかを考えて、その人になりきりながらデザインしているので、僕の本は毎回ちがうデザイナーが作っているんです。たとえば、夜遊び好きの人が漉いた紙がいいとか、筋肉ムキムキの人がDTPオペレートするといいとか、あとは壊れた機械でつくった感じが合うとか。そうやって本の制作に関わるスタッフや状況を自分のなかにどんどん増やすんです。そうしてるといつのまにかイメージが決まっていきます。

こういうのはデザインしながらじゃなくて「ほかごと」をしながらの空想がいいですね。机やモニタに向かってるとどうしても発想がレイアウト的になってしまってダメです。

視覚的なデザインよりまえに造本設計(=触覚など肉体感覚)と本文レイアウトのフォーマット(=空間)を作ります。それからサムネール(=時間:住居空間)。これがブックデザインの三種の神器。

古臭い本文組みにするなら天地の余白を大きくとる、これで知的で古めかしくなっていく、余白が小さいほど最近の感じ、あるいは頭が悪い感じになっていきます。もちろん素材や空間などさまざまな組み合わせでそれぞれの効果は出せます。

文字にしてもその書体にいちばん適したサイズがあるんです。デザイン全般に言えることだけれど、若いデザイナーはもっと身体感覚を養ったほうがいいと思うことがよくあります。あと、愛の余白、すべてをきっちりとレイアウトしないほうがいいです。

だいたい最初のプランは通らないです。通ることってまずないです。だから、フラれたらすっぱり諦めること!そうじゃないと前のイメージを引き摺った中途半端なデザインになってしまいます。

自分らしいデザインができるようになったら、デザインの本質から自分がズレはじめていると警戒すべきなんです。




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