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ウォールデン 森の生活/ヘンリー・D. ソロー  今泉吉晴(訳)

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【 ウォールデン 森の生活/ヘンリー・D. ソロー 】
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山奥で暮らしたいぜ……なんて思うとき、ソローのこの本を思い出します。
米国のコンコード村、ウォールデンの湖畔で書きとめられた山暮らしの思索、約2年間の記録は後の1960年代に、ヒッピーの聖書となる。
書き始めた頃ってソローは27歳だったらしい。
古今東西の思想や学問を噛み砕き、自分なりの世界観を著作にまとめる27歳。すごいね。


●経済
私は、私と同世代の友人の多くと同じように、紅茶やコーヒーをほとんど飲まず、動物質の食物も、長年ほとんど食べずに暮らして来ました。私がそれらの飲料、あるいは食物に、悪い効果があると知ったからではなく、私の想像力にそぐなわない何かがあったためです。( 中略 )直感によっています。貧しく暮らすほうが、あらゆる点で美しいと感じます。私は、そのことを完璧に実行できたとは少しも思いませんが、想像力を楽しませるには十分でした。私は、自分の高い能力、あるいは詩的な能力を最高の状態に保ちたいと望んだ人はみんな、動物質の食物を控えるよう ―― あるいは、どんな食物にせよ過度に摂取しないよう ―― 特に気を配ってきたと信じています。(274

人は私に、よくこう言います。
「独り身の森暮らし。さみしくありませんか?」(意訳)
この問いに、私はこう答えます。 ―― 私たちが暮らす遊星である地球は、宇宙の点にすぎません。同じように、私たちの星から最も遠いあの星に住む生き物は、互いにたとえどれほど離れているとあなたが主張しようとも、私たちの測定器具で測るには小さすぎるでしょう。( 中略 )
つまり、あなたの質問は要を得ていません。問題は、人を仲間から隔ててひとりぼっちにする空間とは、どのような種類の空間か、でしょう? 私はいくら足で近づいてみても、ふたつの心は近づきはしない、と知りました。 171

私たちの社会と社交は、つまらないものになっています。私たちは、人に会う時間が長すぎ、多すぎて、会う人に伝える新しい価値を身に付ける暇がありません。日に三回、食事のたびに人に会い、考えが硬くなった自分と同じ古いチーズをまたしても噛み、話の種にしようと四苦八苦します。私たちは、こうした社交のつまらなさをしのぐために、早い話がいらいらしてケンカにならないように、エチケットと呼ばれる規則を作らねばなりませんでした。(174

●第18章 結論
人は、暮らしを簡素にすればするほど、当たり前の法則のより多くを素直に受け入れることができます。独り居は独り居でなく、貧乏は貧乏でなく、弱点は弱点でない、とわかります。
夢は頭の中に描くだけでなく、実現したらいいでしょう。 413

あなたは、たとえ極貧に陥って身動きできず、新聞や本も買えない境遇になっても、かえって人として大切な生き生きした経験を豊富に積めて、悪くないと考えたらいいでしょう。貧しくてこそ、生きる糧である砂糖と澱粉に直結する肝心な事柄を、まず考えるのですから。
あちらこちらと手を出す贅沢と時間がない分、軽薄にならずに済むでしょう。
余分なお金があれば、余分なものを買うだけです。魂が欲するものを買うのに、お金はいりません。 419







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