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キャラクター小説の作り方/大塚英志

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キャラクター小説の作り方/大塚英志
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アニメのみならずキャラクターを“立たせた”スタイルの小説ジャンル/作家に多大な影響を与え、それまでは「ごくごく限られた(選ばれた)人間の秘儀・秘術」と思われがちだった創作を、そうじゃない、コツさえ身に付けたら誰にでもできると知らしめた大塚英志さんが、意外とこんなこと思ってたんだなーという、冒頭に書かれていた読者への訴えがこちら。

パターンの組み合わせによって商品たりうる程度のオリジナリティ成立し得ますから、商業的な作者には充分なれるでしょう。けれどもその先に、パターンの組み合わせ、データベースからのサンプリングでは決して至り得ない領域が常にあってほしい、とぼくは思っています。そのような作品への尊敬の念は決して忘れないで下さい。


キャラクター創作にせよストーリーメイクにせよ、コツがあったとしたってそれを使い倒すまでに時間が掛かる(誰にでもできるわけじゃない)とか、どうにか組み上げたものがクソつまんなかったり、商業業界でやってる人に比べてクソみたいな質にしかならない経験。
「先人達の偉大さ」とか、プロの凄さとかが身に沁みるっていうのが、自分でやってみることの一番の効果かも。

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●主人公には目的があるというセオリー 109
主人公の持つ「目的」にいかに具体的な輪郭を持たせるか、というのが架空の「私」を作る上で著者がもっとも重要視する作法です。このあたりは、ただ「私」があればそれで済む日本の「私小説」とハリウッド映画の「私」の決定的な違いです。それでは人生の目的のない主人公が無為に日々を送るお話はNGなのか、というと少なくとも「ハリウッド映画」というジャンルではNGです。( 中略-このセオリーを否定してもいいが)一度そのセオリーを手に入れてから正々堂々と「否定」しても遅くないはずです。 
(そして)お話の中の「目的」は基本的には達成されるためにある ――
( 中略 )
主人公は何かが「欠けて」いてそれを「回復」しようという「目的」を持っている。その当たり前のことを決して忘れないでください。 116

●プロットを作る
1.情報カード(B6)
2.400~800字のプロット

<場面をカードに書き込む>
1.場面、場所、時、登場人物、プロット、伏線、読者に伝える情報を書く

2.虫食いでもいいからプロット順にカードを最後まで作る

3.カードのチェック
※同じ場所が繰り返し出てこないように
※長すぎる場面は分割するか削除。あるいは他の場面を追加。
※伏線を受ける場面はあるか
※読者に伝える情報のない場面があれば削除。あったとしても、ほんとにそれが伝えるべき情報かを精査。

4.構成や演出など効果的なプロットの入れ替え

5.プロの作品をカード化してみる(一本の小説にどういう起承転結・プロットの割り振り・演出・紆余曲折があるかがわかる。枚数も。破綻してる作品も見つかる

6.ズレた世界、世界観の発想をトレーニングする。
※細部は後回しで、とにかくユニークで書きやすく、読んでもらえるような世界観を
※世界観と情報の一致に頭を使うのはあまり意味がない。お話の密度を濃くしよう。テーマにつながる細部を書こう。細部は主題と整合性があるように。

場面とは「一つの場所で一続きの出来事が起こること」
例/場面1 
場所・薬局 
時・3月中旬 ある日の放課後
登場人物・A国枝香 B薬局店員
プロット1・国枝は新しくできた薬局が目にとまり( 中略 )店員に勧められた目薬を購入。外に出てさす。
伏線・店員は組織の研究員
読者に伝える情報・目薬の謎マーク

場面2 
場所・商店街 
時・場面1の直後
登場人物・A国枝香 B隣のおばさん
プロット2・薬局を出た国枝は( 中略 )おばあさんに声をかけられ、(おばあさん、今日はカレーなんだな)と思う。
伏線・国枝の能力が発現するが、本人も相手も気づいてない。
読者に伝える情報・あくまでも場面2では不思議なできごとで済ませ、読心のことは読者には示さない。



●関連記事URL
ストーリーメーカー/大塚英志(2013)
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