バガボンド和歌山

ARTICLE PAGE

百物語/杉浦日向子

SnapCrab_NoName_2017-10-3_18-32-24_No-00.png

百物語/杉浦日向子
------------------------------------
杉浦版百物語。
99話の妖怪話があやしげに語られ、さらにその筆致はかつてなかったマンガ技法を発明し、切り開いていく。
特に浮世絵をベースにした技法が惜しげもなく費やされる。
杉浦さんが感じていたであろう妖怪、かたちのない者や江戸への愛、気配という何かへのシンパシーが充満している。
これを転生と呼ばすになんとしよう。

「現代から見ても、江戸や幕藩体制みたいなものって進歩的/革新的な社会体系ですよ」とよく言われるけれども、この百物語を読んで、日本版のシュールレアリズム、と云うそれ実はさかさ、ブルトンがリードした芸術(政治)運動より三百年もはるか、江戸のさかりにおいて超現実は隆盛を極めていたのかもしれない。
墓場鬼太郎も消費されてしまった今、でそれで、どこに魑魅魍魎の声が聞こえる?
こころの闇では温すぎて、妖怪の卵を腐らせよう。
この本を読んだあと、2005年に杉浦日向子が亡くなっていたと知る。






関連記事
スポンサーサイト
百物語杉浦日向子

Comments 0

Leave a reply