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村上春樹、河合隼雄に会いにいく/村上春樹 河合隼雄(1996




村上春樹、河合隼雄に会いにいく/村上春樹 河合隼雄(1996
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●村上春樹の小説が仕上がるプロセス 80
村上春樹 ―― それまでは、小説を書こうということを考えたことはまったくなかった。ただ働いてきて、ある日突然「そうだ、小説を書こう」と思って、万年筆と原稿用紙を買ってきて、仕事が終わってから、台所で毎日一時間なり二時間コツコツ書いて、それがすごくうれしいことだったのです。自分がうまく説明できないことを小説という形にするということはすごく大変で、自分の文体をつくるまでは何度も何度も書き直しましたけれど、書き終えたことで、なにかフッと肩の荷が下りるということがありました。それが結果的に、文章としてはアフォリズムというか、デタッチメントというか、それまで日本の小説で、ぼくが読んでいたものとまったく違った形のものになったということですね。
( 中略 )
でも、ぼくは小説家としてやっていくためにはそれだけでは足りないということは、よくわかっていたのです。それで、そのデタッチメント、アフォリズムという部分を、だんだん「物語」に置き換えていったのです。その最初の作品が、『羊をめぐる冒険』という長編です。ぼくの場合は、作品がだんだん長くなってきた。長くしないと、物語というのはぼくにとって成立しえないのです。
もうひとつは、それは非常にスポンテイニアスな物語でなくてはいけない。( 中略 )計画的につくるというのは、ぼくにとってなんの意味もない。( 中略 )とくにかく書くという行為の中に入り込んで行って ――









安部公房 ――
小説というのは
まだ意味に
到達してない
ある種の原形を
作者が提供して
読者は
それを体験する

















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