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ヴォルフの創作スタイルとその由来

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ヴォルフの創作スタイルとその由来
「年代順の描写ではなく、連想的構造にする」(ムージルではなくアラゴンの影響)
「考えながら感じること、そして感じながら考えること」が肝要な事柄であり「おたがいに切り離すことはできない ―― 主観の真正さ」、熟読していたというヴァージニアウルフの意識の流れの手法 ――
(これら手法は)決して支離滅裂で恣意的なものではなく、ヴォルフなりの考えから表現されるが、ただ合理的、論理的である言語表現とは別の意味を担った方法と宣言した。 551



「こうした個人的な創作方法によってしか「無数の主体の、生き生きとした経験が、さまざまな芸術客体(「諸作品」)の中で押し殺され、埋没させられてしまうのを」阻止することはできない」
そして、われわれの文化の「もう一つの完璧な生産品が、自己抹殺の目的で生産されている」と表現して、核兵器が男性的原理による生産品であることに警告を発する。男性的思考の網目から洩れてしまっている事柄を掬い上げて言葉で表現するために「主観の真正さ」を方法とし、「女性の書く行為」の実践をすると名言している。 555



「このように書くことは、<自己中心的な>書き方ではなくて、徹頭徹尾、<断固とした>書き方なのです。けれどもこの書き方は主体への高度な基準が前提とされています。みずからの素材に遠慮無用で(それはこう言ってもいいでしょう、いずれにしても出来る限り遠慮無用の態度で)立ち向かう用意がある主体、緊張関係を自分に引き受ける覚悟のある主体です。この場合、素材と作家とがそのとき経験する変容を、好奇心旺盛にして待つことが避けられなくなりますが。すると以前とは別のリアリティが見えてきます。突然すべてがすべてと関連し合って、動き出すのです」(「ハンスカウフマンとの対話」一九七三年)。








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