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こころのりんしょうa・la・carte 第18巻第1号+第27巻2号

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こころのりんしょうa・la・carte Vol.27 No.2(2008June)
EMDR トラウマ治療の新常識
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―― 恐怖症のEMDR治療プロトコル 272

再処理すべきターゲット(以下の6種類)を定める。

『単一恐怖の治療プロトコル』
a.恐怖症に関連する先行的な出来事
b.恐怖を体験した最初の出来事
c.最も苦痛な体験
d.恐怖を経験した一番最近の出来事
e.恐怖症に関連する現在の外的刺激
f.過呼吸を含む、恐怖の身体感覚や兆候

これらを「脱感作」ですべて再処理していく。

※「恐怖症」の治療プロトコル
恐怖症の治療プロトコルでは、恐怖が生じたら恐怖に圧倒されてしまうのではないかという予期不安に対処できるようにするため、セルフコントロールの技法を教える。「これによってある程度恐怖感を低減できる ―― 」という体験が予期不安を少なくさせる。

※「過程恐怖」の治療プロトコル
「過程恐怖」の治療プロトコルは、上述の単一恐怖プロトコルに以下のステップを付け加える。

1.クライエントが施術者に、実際の恐怖場面に対してエクスポージャーすると約束する(現実世界でやってみること)
2.時間や場所を含めた出来事全体を頭のなかでビデオ再生するように再生し、苦痛が出たら再処理する
3.次のセッションまでに分かったことをターゲットにして、再処理を完成させる。

EMDRの発案者であるシャピロは、クライエントが恐怖感なく飛行機に乗れるイメージができるようになったら、一ヶ月以内に飛行機に乗るという「1」を交わし、その後、クライエントには「チケット予約→面接現場から飛行場への移動(車、バス、電車など)→構内やタラップを歩く→etc」といったイメージを浮かべてもらい、恐怖が起これば再処理することを繰り返すという。同時に、クライエントにはセルフコントロールのケアを体験させる。
(EMDRのはじめに、クライエントが最も心地よく、安らかで、落ち着けるイメージの源 ―― 記憶、体験、体感 ―― を見つけておく段階がある。再処理のたびに、そのリラックスできるイメージを呼び起こし、トラウマとなっている記憶域、体験が滑らかに、なだらかになるようリイメージしていく)



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sketch ――


18巻のリリースはシャピロの『EMDR』翻訳前なので、この本の概要っぽいまとめや、EDMRとはなんなのか、どのように使われ、どういった変化がクライエントに起きるのかが書かれている。
後半はドクター一人一人が症例と実用・応用をレポートしている。

27巻はEMDRについて豊富なQAが掲載されていたりと、18巻~シャピロのEMDR翻訳出版以降、一定の広まりがあって、それなりに認知された段階で、いまどういった特集・内容の誌面を作ればよいかという練りあげが反映されていて、18巻よりはるかに「使える」内容になっている。(もちろん「EMDR施術には専門的なトレーニングを受けること」と繰り返し警鐘されている)
自分としては特に眼球運動の回数が参考になった。NHKのETVでEDMR特集が放送されたとき、どれくらいの速さで目を左右に動かすかのペースはつかめたけれど、一回の再処理に対して何セット行うかはわからなかった。それがこの本に掲載されていたあるケースでは「100セット」に達するという数値を見て、ああコレ《EMDR》は効くかもしれない、と再確認した。
トラウマとなっている記憶(そこまで深刻ではないとしても、回想にともなって心に負荷がかかるような記憶についても同様)を思い出すとき、人それぞれ箇所はあるとしても、体のどこかに異変が生じるはずだが、たとえば頭が重たくなるといった身体変化が「いま起こりそうだ」という緊張感が、眼球運動によって「凝らない」。すくなくとも、一気にネガティブな精神が体のどこかで凝縮したり、筋肉が凝固することを防いでくれる ―― ニュアンスとしては「気が散る」ような感じで ――
たぶん、これを繰り返しやっていると、回想や想起と身体変化の同期がバラける、ほぐれてくるだろう。そのほぐれた状態に慣れていけば、トラウマと心身の凝固というセットより、あたらしくて親しみのある状態として体が覚えるので、結果的にトラウマを思い出しても身体的な変化が生じなくなっていく。

自分は心身症の治療、そのヒントとしてEMDRを調べているので、記憶と体とのつながりにフォーカスしながら記事を読み、ケアしているのでこういう感想になる。
日常生活でくたびれる心のケアや、つまらない出来事を忘れられず悶々としている状態から回復する、その一助にはなりそう。


と、今日の日本語はいつになくボロッボロだが、疲れているし、その気がおきないので、このままアップアップアップだ。
楽になりたい。


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EMDR 外傷記憶を治療する心理療法(2004)/フランシーヌ・シャピロ 市井雅哉・監訳
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